2012年2月8日水曜日

大人のための最高傑作ドラマ The Wire/ ザ・ワイヤー



前のブログで5年くらい前に気になるドラマがとして紹介したHBOのThe Wireです。
最近また見始めたのですが、ほんとにはまってしまいました。

下記はシーズン1エピソード1の要約(あらすじ)です。


The Wire の主人公でバルティモアの殺人課の担当刑事 ジミー・マクノルティ(Dominic West) は若いドラッグディーラーであるディアンジェロ・バークスデール(Larry Gilliard Jr.)の殺人事件の裁判に立ち寄る。
殺人事件の目撃者であるウィリアム・ガントは証言台でディアンジェロ・バークスデールを事件現場で撃った犯人だと証言する。しかし次の証人で、以前にバークスデールを犯人だと認めていたセキュリティーガードは突然証言を取り消してしまった。それにより、ディアンジェロ・バークスデールは無罪となる。


マクノルティは彼とは関係のない裁判を見ていたことを不思議に思われ、フェラン裁判長に呼び出される。マクノルティはディアンジェロの叔父であるエイボン・バークスデール(Wood Harris)と彼の相棒のストリンガー・ベル(Idris Elba)が羽振りを利かせている組織のトップでおそらく一年間にあるたくさんの殺人事件に関与しているであろうと言うことを説明する。誰がそれに取り組んでるのか聞く裁判長にマクナーティーは誰も取り掛かってないと言う。


オフィスに戻ったマクノルティはボスのウィリアム・ラウルズに呼び出される。ラウルズはマクノルティが裁判長と話したことで怒り狂っていた。ラウルズが全くしらないエイボン・バークスデールについて警視副総監に呼び出されてしまったからだ。マクノルティーは次の日の朝までにバークスデールについての報告書を書くように命令される。


無罪になり危機を逃れたディアンジェロ・バークスデールは叔父のビジネスパートナーのストリンガーと叔父のクラブに向かう。ディアンジェロは無罪になった安堵と裁判で目撃者が突然証言を変えたことに驚いていると話す。クラブについて叔父であるエイボンに迎えられる。エイボンはディアンジェロが犯した殺人を良く思ってなく、目撃者の証言を変えるためにはどれだけ時間と金がかかるかということでクギを刺す。


麻薬課のセドリック・ダニエルズ(Lance Reddick)は気乗りしないのに、バークスデールの追跡を組織下するように指令される。ダニエルズは麻薬捜査官とマクノルティーを自分の元に置く。マクノルティが任命されたものたちのもとに行くと、彼の新しい同僚達はやっかいなことをしてくれたマクノルティにすでに腹を立てていた。


プロジェクトが進められる一方で、頭に2発の銃弾が打ち込まれた死体が道の真ん中で見つかった。被害者は、ウィリアム・ガント。ディアンジェロの裁判で彼が犯人であると証言した男だった。通り過ぎる際にディアンジェロは死体を見て、それが誰であるか気づく。ディアンジェロはガントは証言したことによって命を代償にしてしまったのだとわかったのだ。引き裂くような良心の呵責とともに彼はストリートを歩き去ったのだった。


以上がパイロットです。


始めてみたときは面白いと思ったものの出てくる登場人物も多く、セリフなども難しくてわからない個所も多かったこのドラマ。最近もう一度見てその面白さとこのドラマの凄さがわかりました。

他の今までの見てきたCISやLaw and Orderやクリミナルマインドといったその他たくさんの刑事もの犯罪系のドラマとは明らかに違います。(だからといってCSIやLaw and Orderやクリミナルマインドが悪いというわけではありません。それらドラマも大好きです。)

何が違うかというと、The Wireは悪い奴らを捕まえる正義の警察という単純な図を描いたドラマではないからです。

警察の中にもしがらみや出世や保身などが絡み合い捜査が上手く進まなかったり、上層部のせいでぶち壊しになったり。優秀な人もいれば使えない奴もいる。

またリアリティを追及しているため、とても複雑で、必然的にたくさんの人物が出てきます。
これは二回目みて気づいたことなのですが無駄なシーンが一切ないのです。ちょっとしたシーンや会話や出来事が後の話に関わってきたりします。
ほんとに良く考えて作られているんだろうと感心してしまいます。

なので、真剣に集中してみないと色々な重要なシーンを見逃してしまい、話についていけなくなり面白いと思えなくなってしまします。

正義が悪人を懲らしめるシンプルで分かりやすいドラマでもないし、派手なアクションシーンがあるわけでもなく、美男美女が出てくるドラマでもない。

ただ、じっくりとゆっくりと築き上げられていくリアリティを追求したストーリー展開や、多様なキャラクターにニヤリとさせられる部分があったり、感心させられる箇所が多々あるのです。

集中力が必要になってくるのでドラマにエンターテイメント的な"面白さ"を期待している人はこのドラマの良さは分からないかもしれません。英語も聞き取るのがなかなか難しいです。
ただ、リアリティを追求した本気のドラマを見たい人にはThe Wireはかなりお勧めのドラマです。


こういうドラマは余裕があるときにじっくり見たいのでまだシーズン1しか見ていません。時間があるときに見たいと思います!!

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