2012年2月21日火曜日

著者の子供時代から現在に至る体験を描いた「Glass Castle」を読みました





昔アメリカのAmazonでこの本がベストセラーになっていた時、この表紙にすごく惹かれたのですが、読まないままでいました。


最近Amazonを見ていたらこの本を見つけて、読んでみることにしました。


一言でいえば、かなり面白く最後には勇気をもらえる本でした!!
こんなに面白い本は最近読んでないと思います。


内容は、現在ジャーナリストである著者が子供時代から現在にいたる経験を綴ったもの。


アル中で仕事も続かない父親と育児という育児をまったくしない母親。しかしながら父親は数学や科学的なことに関する知識があり、母親は教師の免許ももっていてる画家でもある。彼ら独特の哲学のようなものがあり、それは一般には受けらいようなことなのですが、納得できるようなこともたくさんあるのです。そんな両親に色々と教えられた子どもたちは貧しい環境ながらも賢く、そしてたくましく育っていくのです。


それが読んでいてやめられなくなるほど面白いのです。 



だめな父親、母親だけど、彼らは子供たちを愛しているのはよくわかるし、子供たちもそして特に著者への父親に対する感情としては父親に失望つつもある種の尊敬の念を抱いて愛していることを強く感じました。


泣けてきたのは、著者がNYに行くことを家族に告げた後、父親が著者が子供の時に楽しく話していたことで今はすっかり話さなくなった夢であるGlass Castleの設計図を見せる場面です。



この本を読んでて驚くのはこれほど過酷な生活を強いられた著者である子供たちに悲壮感や可哀そうという感情を抱くことは一切なかったことです。それどころかその強さや賢さに感動しました。
なぜなら子どもたちは(そして大人になってからも)力強く、自分でなんとかすることを常に考えているからです。


人生は自分の考え方次第で哀れなものにもなるし切り開いていけるものにもなる。読み終わった後はポジティブなエネルギーをもらえました。


すごく勇気をもらえる本です!!


読んだことのない人全てに読んでもらいたい本です。

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